2009年5月12日火曜日

GOCHA(ゴチャ)003

高校生の時、昼休みにやったバレーボールはアタックなんて打てなかったし、トスなんてテキトーだった。ただアンダーはたまにキマった。あまりやったことがない事を見よう見まねでうまくプレーできると、バカみたいに楽しい。その時の記憶が蘇った。ルールもわからず、テキトーに受けて、テキトーに相手のコートに押し込むだけの遊びは、昼休みを全部ついやしてもぜんぜん飽きなかった(遠い目)。当時、唯一通用した自分の武器はアンダーだった。アンダーで相手コートにドライブをかけて押し込む技を磨いていた(素)。アタックはさっぱり打てなかった。ジャストヒットさせるのは至難の業だ。たまに来るバレー部の不良先輩がいきなり、キレイなフォームでアタックうつのを始めて見たときはアニメのスーパーヒーロー実写版みたいでビックリした。「こ・・・こんなヤツいるんだ!」と目がパチクリした。この先輩は本当に不良で、高校生のくせに朝からタバコをふかしながら登校し、学校内で殴り合いのケンカをし相手の鼻を砕き停学になる悪いヤツだった。だが、昼休みのバレーコートではスーパーヒーローだった。理由はよくわからんが、彼は私には優しかった。その先輩とは今でも1年に一度街で一緒に遊ぶ。

0 件のコメント: