2007年2月2日金曜日

● 【 オーバーハンドパスpart2 】

様々な球技の中でもバレーボールのオーバーハンドパスはボールの大きさや姿勢、使用する部位等を考慮してもなかなか万人向けのアクションで、練習次第で誰でも技術が向上する。簡単に言えば、練習すれば誰でもうまくなる。オーバーハンドパスを上手になりたいと思っている人は多いと思うが、自分のやり方を身に付けてしまうとバリエーションを覚えない人が多い。「飛んでくるボールを受け、押し返す」という単純な動きなのだが、その動作には様々なヒントが隠されてる。

● 飛んできたボールをすぐに「パンっ!」っとオーバーで返す人のリズムは 「 ワーン ・ ツー 」
● 飛んできたボールを手首を使いワンクッション入れてから返す人のリズムは 「 ワーン ・ アンド ・ ツー 」
このアンド部分の 「間(ま)」 を手首のクッションだけで取れるオーバーハンド上手な選手がいる。その間を空けることで相手のブロックのタイミングをずらし、アタッカーのスパイク成功率が上がってしまうのだ。

バレーボールでは相手のタイミングをずらすことがとても効果的。「パンっ!」とトスを上げるのと、スローモーションがかかったみたいにいきなりスピードの遅いトスがあがるのでは相手のブロッカーはタイミングを計ることができない。このスローモーショントス(勝手にネーミング)はまず来るボールを持つことからはじまる。飛んできたボールのスピードが明らかに遅くなるよう、ソフトなトスに変化させる感覚。練習相手にボールを投げてもらい、持つ(その瞬間ボールは当然止まる)。んで、そのあとゆっくり手首で返す。手首のバネだけでやる人もいるし、体のバネも混ぜる人もいる。
飛んできたボール(はやい) → ソフトなトス(おそい) → 強烈なアタック(ちょーはやい!) とこんな感じで攻撃に緩急を付けると人間自分の持っているタイミングがずれるものだ。これを身につけると「あの人はトスワークがすごいっ!」という話になったりする。手首で「間(ま)」を取ることもできるが、体のしなりで「間(ま)」を取ることもできる。オーバーで返す瞬間に体を弓のようにしならせてタイミングをずらす。年齢が高い人がやるとついでにギックリ腰になっちゃったりもする。手首のしなりと体のしなりを連動させるとさらに間(ま)をずらしたトスになる。決まると最初の一発目は相手の選手がその動きに見とれてる間にアタックを決めることが可能だ(本当か?)。バレーボールは奥深い。こういった細かい仕組みや動きを知って、身につけちゃうと嬉しくなったりする。

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